さて、ボラカイの話が挟まりましたが、大野くんの話の3弾です。

前回までのあらすじ

タクロバンでの卒業制作を終え、自身の建築や工程その他に不満が残った大野くんは、インドとウガンダに武者修行の旅へ出かけ、一回りも二回りも大きくなり、様々な経験を積んだあと、満を持してタクロバンに戻ってきました。

PART1 東北被災地編
PART2 インド・ウガンダ編

タクロバンに戻ってきて

修行を終えて、数年ぶりにタクロバンに戻ってきた大野くん。(と言っても年に2〜3回はタクロバンに帰ってきていたそうですが・・・)

以前はスラムに小屋を作って住んでいましたが、今現在は、この町で知り合ったお金持ちの大家族とうるるん生活しており、「bato」というfamily nameをミドルネームとしてもらうほど仲良くしてもらっているそうです。

住ませてもらっているお金持ちの家

 

養殖の収穫についていったり、タクロバン生活のなかでフィリピン人の生活体験もして楽しんで暮らしているそう。

海での養殖の様子

養殖の収穫

・・・ですが、楽しんでばかりいてられません。ここに来た目的を果たさなければ笑。

 

大野くんは、地元の生活に根付いたものを、地元の人たちと一緒に、その土地にある技術と素材で、役に立つ建築物を作りたいと、ずっと考えてきました。そこで耳に入ってきたのは、被災していた時からずっと見ていた被災地のあるスラムが、まるっと移住させられたという話。

実際にそのスラム移設後の新しい町に行ってみると、もともとの場所から車で30分以上もかかる距離であることが判明。

ここに住む人の中には、もとのスラム付近に職場を持つ人々も多く、ジプニーで30分以上、往復60ペソ(150円ぐらい)もかけて移動を余儀なくされている人たちもいるということです。

11月8日のヨランダ台風のから4年の追悼の日

余談ですが、60ペソはたかだか150円と思われるかもしれませんが、セブに住む私たちの感覚からローカルの人たちの貨幣価値を考えた場合、その価値は恐らくもっと上。

1000ペソ=10000円ぐらいの価値があると思っています。

その理屈で言うと、60ペソは600円ぐらいの価値があることになり、毎日仕事に出かけたとすると月に18000円もの出費が増えている感覚となります。日本で交通費に18000円も出していますか?20代独身の平均交通費が9,846円というデータもありますので、その倍ぐらいの出費が別途増えたことになります。

ひっそりした移住先の町

話はそれてしまいましたが、とにかくこんな遠くの場所に強制的に移住させられ、大きな負担を強いられている地元住民たち。

現在も絶賛建設中の、「きれい」というよりかは「こざっぱり」という表現がピッタリのした移設先の街には、日中でも人影なく、ひっそりした雰囲気なのだそうです。

なぜ人がいないのか?
なぜ昼にもかかわらず、人影を見ないゴーストタウンのような佇まいになってしまっているのか?

強制移住住居の風景

大野くんはこの現象について考察した結果、「日中の日影」という点に着目しました。
あまりにも区画をきっちり作りすぎたため、広い歩道と狭い軒下によって、日差しを遮るものが全く無い=カンカン照りの下で出歩く人はいないという事に気付いたそうです。

なるほど、そう言えば一般的なフィリピンのローカルな町を歩くと、どこも密集した住居と住居がひしめき合った間の細い路地には、必ず影があり、その影の下ではおばさんや子どもたちが楽しそうにお喋りをしたり毛づくろいをしたり、物を売ったり・・・、そんな活気に満ちた風景が広がっています。ここにはそれが、ない!

フィリピンの集落の様子

そういった密集した町は、もしかしたら防災的にも衛生的にも、きっと良くないのかもしれません。

でもでも、これがひとつのフィリピンの町を形成してきた「文化」であり、コミュニティスペースとしての機能をもった非常に重要なスペースであったことに気づきます。

安全で文化的に進化した・・・ように一見見える新しい居住地・・・。
しかし、そこでは失われた町のコミュニティースペースと、大変な不便を強いられている住民の苦悩が浮き彫りになりました。

村のこどもたち

「この新しい居住区は、実は何か目に見えない重要な問題を見落としているかもしれない・・・。」

当初大野くんの計画では、この地にパブリックマーケットを建設したいと思っていました。コンクリートという素材を使って現在建設中の市場ですが、その建設には膨大な時間と労力、コストがかかります。市場は人々の生活に直接影響を及ぼす非常に重要なものですので、一日も早くその機能の復帰を求める声から、コンクリートよりも圧倒的スピード感で建設を終えることのできる、木材(竹など)を使った仮設の市場を建設予定でした。

しかし、地元の人の声を聞き、地元の人の生活を見て、今この住民たちに必要なのは
「住民が集まって、この町の未来を話し合える『場所』が必要だ!」
と結論づけました。

そう、あの時の気仙沼のように・・・。

建設予定の建物とは・・・

そこで大野くんは、建設場所をもとめ、役所や担当者など、折衝のために駆けずり回る日々を送ります。
奮闘した結果、ある候補地に狙いを定めました。そこは町の入口からほど近く、人々が集まるのに適した場所。

フィリピンでコミュニティースペースと言えば、That’s 教会! Yes 高須クリニック!
ということで、この場所には、コミュニティースペースとしての機能をもたせた教会を建設することに決めました。素材は竹を中心に使う事に決めました。

職人さんたちと図面で会議

大野くんはもともと、地元住民の生活の中で見つけたもの(生活や技術)を、自分の知識や技術をかけ合わせて建築に活かすというのが、設計のコンセプトにあります。

竹を曲げている工程の様子

以前スラム街に小屋を建てた時も、現地の人の暮らしを最大限に理解するために、スラム街に身を置き寝食をともにしました。
その時の経験で、船の一部の材料として竹を曲げるている技を見出しました。今回の設計ではこの技術を教会の屋根の部分で使う計画だということです。

職人さんたちとのやりとり

現地で地域復興活動をしている日本で言うところのNPOのような団体「NHA」のタクロバン支部の人との協力体制のもと、ローカルの人たちもこのプロジェクトには大いに好意的だということです。またこのプロジェクトには、大野くんの大学からも予算が充てられています。

・建築素材の発想力
・地元住民を巻き込む力
・建築物の設計技術
・人や資金の調達
・土地の確保

これらのお膳立ては概ね整いました。
あとは、どう料理するか、本プロジェクトの料理人である大野くんの手腕にかかっています。

今後の彼の活動からいっときも目が離せません。
リアルタイムな進捗が気になる方は、ぜひ下記の連絡先から、彼にメールやインスタで、直接ダイレクトメッセージを送ってみてください。単身心細く奮闘している彼にとって、それは本当に励みになると思います。

視察ツアー敢行

皆さん、こんなおもしろい活動をしている学生、気になりませんか?
そして、ここまで読んで下さった皆さんは、もうきっと大野くんのファンでしょう(強引 笑)

彼は単独で行動し、自分をとりまく環境や経験を自分の力=武器に変え、一歩ずつ確実に前進し、ゴールへと近づいてます。

そんな彼のアクションは、もう本当におもしろくて・・・
僕自身が、実際に建築現場を見に行きたい!と思うようになりました。

・・・そこで!

『タクロバン教会建設、現地視察ツアー』を敢行したいと思います。
といっても、僕と一緒にタクロバン行って、勝手に大野くんを応援しに行くだけのツアーですが。

興味のある方は、ぜひこちらまでメッセージください。
概要はざっくりこんな感じです。

大野くんを応援しにいこう!タクロバン視察ツアー概要

【日程】
2月下旬〜3月上旬あたり

【行程】
(1日目)
セブ発→フェリーでオルモック→バスでタクロバン
タクロバン泊

(2日目)
午前:タクロバン現地視察
午後:被災地訪問
タクロバン泊

(3日目)
午前:自由行動(興味ある方はレイテ島の慰霊碑めぐり)
午後:帰路へ→オルモック経由
夜:セブ着

【参加費】
無料(大野くんへカンパ、交通費、宿泊費、食費など実費)
※大体交通費は1500ペソ程度、宿は1泊500ペソ程度です

【参加方法】
もし興味が有る方がいましたら、すぐに下記にメールください
snotnot313@Gメール(@gmail.com)

【対象】
・セブ在住のみなさんも、
・建築家を目指す日本の若者も、
・フィリピンでの起業を目指している人も、
・フィリピンのローカルな生活が見てみたい人も、

全ての大野くんファンにささげる、強引で独りよがりな企画にぜひみなさん奮ってご参加ください。
もし5人ぐらい集まったら締め切りたいと思います。

そして、誰もご参加がなくても、僕1人でも勝手に行ってきます・・・。
また参加者の方がいても、勝手に僕だけ行かない可能性もあります。
その時は行き方教えます。それぐらいゆるい感じの方でお願いします・・・

この時期でなくても、大野くんの活動が見てみたい方も、
ぜひメールにてご連絡ください。詳細はDMにてやりとり可能です。
snotnot313@Gメール(@gmail.com)まで


 

単身乗り込んで頑張っている大野くんを、ぜひ応援してあげてください!
励ましのメッセージはこちらまで。
oh19920624@gmail.COM(→comに直してください)
 

大野くんの最新情報はInstagramでも見れます!フォローしてください




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誰も知らない、建築家の卵がTaclobanで大仕事 PART3

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誰も知らない、建築家の卵がTaclobanで大仕事 PART3” への4件のフィードバック

  1. いいですね~

    タクロバンへフェリーとバスで行く。

    行って見たいですが予定が会うかどうか…

    渡セブする際、ご連絡します。

    1. こんにちは。おおっ、ありがとうございます!!
      飛行機も便利でいいですけど、やっぱり時間がある時の移動は地上に限りますよね、旅っぽくて 笑
      そうなんですね、次回の渡セブの日程に合うとうれしいです^^一緒にいきましょー!!

  2. うわ~
    メッチャメチャ行きたいですが、セブに戻るのは4月頃になりそうです。。。
    後で行き方、教えて下さいね。

    1. 恵さん、ぜひぜひ行きましょう!
      4月ですかー・・・4月だとすでに大野くんが帰国してしまっている可能性が高いですが、建築物は見れると思いますよ^^

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